|
名人(めいじん)は、囲碁の棋戦の一つである名人戦に優勝した棋士に贈られるタイトルである。 == 歴史 == 織田信長が一世本因坊本因坊算砂(日海)の囲碁の腕を讃えて「そちはまことの名人なり」と称揚されたことに由来しているとされる〔林元美の『爛柯堂棋話』及び『坐隠談叢』〕。ただし、証明する資料は一切なく、また、算砂の師匠の仙也も存命であり弱冠20歳の算砂が「名人」と呼ばれたとは信じがたいとの主張がある〔増川宏一『碁』(法政大学出版局)〕〔福井正明著『囲碁古名人全集』の巻末評伝(秋山賢司)〕。 これがあらゆる分野で使われる「名人」という言葉の起こりとされる。ただし、鎌倉時代の『二中歴』(''ca''.1210–1221) にはすでに、囲碁と雙六の名人についての記述がある〔増川宏一『将棋II』(法政大学出版局)〕。また、『正徹物語』(''ca''.1450) にも「名人」の用例がある〔新村出編『広辞苑』第五版 (1998)「名人」〕。 のちに専業将棋棋士も、囲碁にならい名人という称号を使い始めた。 江戸時代、幕府の家元制度の元で囲碁界を統括する立場として確立した。名人の地位に就いたもののうち、寺社奉行から許しを得て碁界の取りまとめ役となったものが「名人碁所」である。名人碁所は棋士全ての段位認定権を持ち、囲碁界の最高権力者であった。この地位をめぐり数々の死闘、暗闘が繰り広げられた。 江戸時代から昭和初期に至るまでは九段が即名人を意味しており、天下にただ1人だけと定められていた。 日本棋院が設立されて大手合による段位の認定が行われるようになり、本因坊秀哉名人引退後は、九段と名人の地位は別のものと定められた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「名人 (囲碁)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|